ねこねこ
2007年10月19日
22:39
SLでものづくりをしている人たちがぶつかる疑問点として、テクスチャを写真画質にしてもよいのでしょうかということがあると思います。もともとアバターは描かれた3Dポリゴンであって、そのなかに現実そのものが混じると違和感が出るかもしれないということです。むかし映画でもあったと思うのですが、登場人物、背景ともに普通の現実を撮影して、そのなかにアニメの動物が主人公として動き回る、試みとしては面白いのですが、違和感は否めませんでした。
一方CG技術が進んだ今、ほとんどのものが合成可能で、現実そのものを変えられるようになってしまいました。Photoshop を使っている人なら分かると思うのですが、たとえばさめたうどんの写真を元に、湯気を作り、見た目あったかくし、できたばかりのものに見せかけることが出来ます。他にも、腕時計の写真などは写りこみのある丸いものの代表として、昔は蛇腹の長い大型カメラで、非常に苦労して撮ったものですが、今のPhotoshop とそれを使いこなす技術があれば、適当に撮った腕時計をもとに、全く写りこみのないものを、しかも本物よりも輝いて見せることが出来るのです。
また、手描きのほうが、写真よりも良く見えるということがあります。昆虫や植物の図鑑などでは、写真よりも、それ専門の画家が書いたものの方がわかりやすく、本物そっくりに見えたりします。
ということで、現代の瓦の写真を元に瓦職人してみたのですが、いまいち自分のイメージと違うので、しっくりきませんでした。自分のイメージの中ではうわぐすりなどほとんど使っていなくて、もっと分厚い土の感じのするものなのですが、いろいろホームページを調べてみると、今の瓦はこんな感じになっているようです。
これは上のものの彩度を落とし色も変えたものです。
京都幕末へは、昔の日本建築の参考によく訪れるのですが、そこにある手書きの瓦のほうがずっとこれよりしっくりくるので、いやになります^^ しかも正面からみたとき縦の幅はもっとあってもいいのに、見た感じとしては短い方がしっくりくる、まあ瓦自体普段あまり気にかけることのないものではありますが。